こんにちは。統括園長の日向美奈子(ひゅうがみなこ)です。
2月を迎え保育園では、年長児の小学校就学への期待が高まりつつあるのを感じる日々です。そして、同時に「お別れ」という経験が子ども達に近づいてくる時季でもあります。
先日、キートス毎年恒例の「キートスモノレール貸切卒園遠足」に5園の子ども達が参加しました。今月も5園の子ども達が「キートスモノレール貸切卒園遠足」&「キートスバス貸切卒園遠足」に参加予定です。モノレールもバスも貸し切り&姉妹園の交流という特別感を味わう一日です。

さて近年、保育や教育分野において「インクルージョン」という言葉が広く用いられます。しかし、その理解には少なからず誤解が存在していると感じています。とりわけ、「障害のある子どもと障害のない子どもが同じ場で一緒に過ごすことがインクルージョンである」という理解が保育現場では多くあり、自身も同様に捉えていた時がありました。しかし、現在履修している、認定保育士履修プログラムの学びで、自身の捉え方が大きく間違っていることを知りました。「インクルージョン」とは、障害の有無による線引きを前提とせず、すべての子ども一人ひとりの発達や特性に応じた支援を保障する考え方であり、特性により排除されない、仲間外れにされないという考え方のことだと知りました。
では、インクルーシブ保育を具体化するために私たち保育者は一体何をしたらよいのか。インクルーシブ保育を具体化する上で不可欠なのが、合理的配慮と基礎的環境整備です。合理的配慮とは、「無理をさせない」「今できることを行う」という姿勢に立ち、子どもが直面している困難を環境調整によって軽減することです。

例えば、見通しをもつことが難しい子どもに対して、活動の流れを視覚的に示すことが挙げられます。絵カードやスケジュール表を用いることで、次に行われる活動が理解しやすくなり、子どもの不安や混乱の軽減につながることが期待されます。また、感覚過敏の特性をもつ子どもに対しては、音や光などの刺激を調整し、落ち着いて過ごせる空間を確保することが合理的配慮として有効です。また、多くの登園児が重なる時間をずらして登降園するのも一つです。
このような環境調整は、子どもに特別な努力を求めるのではなく、保育環境を工夫することで困難さを軽減することが可能です。
合理的配慮は決して、特定の子どもへの「特別扱い」ではなく、集団の中で安心して生活できる条件を整えるための工夫であり、結果としてすべての子どもにとって理解しやすく、安全な保育環境を生み出すことに繋がります。

障害児保育を支えるインクルーシブの理念とは、「場の統合」や、「時間の統合」という「同じにすること」ではなく、「違いを前提として、ともに育つ環境を整えること」です。保育者全体で、無理のない合理的配慮を積み重ねていくことこそが、インクルーシブ保育を理念にとどめず、実践として根づかせるための重要な視点だと思います。
インクルーシブ保育の理念および合理的配慮の考え方は、保育所保育指針(2018年改定)に示されている「一人一人の子どもを尊重し、その最善の利益を考慮した保育の実施」や、「子どもの発達の連続性を踏まえ、個々の状態に応じた適切な環境構成及び援助を行う」という基本的な考え方と一致しています。
私の「インクルージョン」に対しての認識・捉え方が間違っていたように、保育者の捉え方や考え方は、子ども一人ひとりに大きな影響を与えるということを自覚して、常に学び続ける、自身をアップデートさせていくことは、全保育者に必要なことですね。
【プロフィール】

日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子
“三刀流!保育園経営✕保育士✕現役大学院生“
【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園3園
役職:株式会社ハイフライヤーズ取締役社長 兼 保育運営本部 キートス統括園長
【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学
【所属】
一般社団法人日本保育連盟(理事/千葉支部長)
日本こども虐待防止学会
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