こんにちは。統括園⻑の日向美奈子(ひゅうがみなこ)です。
今回は、「保育士のキャリアアップ」について、私の感じていることや考えをお伝えしたいと思います。
一般的に「キャリアアップ」とは、“より専門的な知識や高い能力を身につけて経歴を高めること”という意味で語られることが多いですよね。
では、「保育士のキャリアアップ」と聞くと皆さんはどんな姿をイメージしますか?
“リーダー・主任・園⻑”と肩書をイメージする方が多いのではないでしょうか。 本来、“より専門的な知識や高い能力を身につけること”がキャリアアップだと捉えると、矛盾があるなと私は以前から感じていました。 なぜなら、それぞれの保育園によって多少違うところはあるかもしれませんが、園⻑が複数いる保育園は早々ないですよね。私の知る限りでは、保育園に園⻑職を担う方は大抵1人だと認識しています。
先程言った矛盾はまさにここです!
保育士資格を取得して晴れて保育士となり、現場で様々な経験を積んでいくその先に思い描くキャリアは果たして皆さん「園⻑」でしょうか。保育園に1人しか存在しない「園⻑」を目指すことが「保育士のキャリアアップ」だとしてしまうと、自身の鍛錬による専門的知識の取得や能力の向上だけでは、手にすることができない道となってしまいます。 このような環境だからなのか誤解を恐れずにいうと、保育業界では「経験年数」に重きを置かれることが多いように感じています。 “保育士経験5年のAさん“と”保育士経験5年のBさんは、能力において=(イコール)と明確に言えるのでしょうか。
この保育業界の矛盾をなくし、自身の気持ちと頑張り次第でキャリアアップを目指すことが出来、保育の専門性を高め続けることの出来るキャリアパスが必要だと考えています。 私は現在「一般社団法人日本保育連盟」で理事を務めながら、保育士の専門性や能力の向上を目指すことができ、なおかつ保育士のキャリアとして認められる認定保育士制度の創設を目指しています。 「より専門的な知識を身につけたい」「自身の能力を高めたい」と感じている保育士の方が社会で認められ、これに見合った待遇や評価を受ける事ができるようになれば、自身の仕事 に更に誇りをもって一生の仕事として目指す方が増えるのではないかと期待しています。
そのためにも、キートスの統括園⻑としての職務はもちろんのこと、「一般社団法人日本保育連盟」の活動を推進していきます。
そして私は現在「学び直し」の真最中です。2020年に大学に編入し、現在は大学院生として、時代とともに変化する「現代の保育について」「子育てについて」を中心に日々研究と実践を繰り返しています。今後も継続し、保育士のキャリアアップにつながることを模索していきます。
経験年数だけで評価されがちな保育業界が、自身の能力を向上させるためにチャレンジを続ける保育士が評価される世界となることを私は本気で夢に描いています。
【プロフィール】
日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子
“三刀流!保育園経営✕保育士✕現役大学院生“
【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園4園
役職:保育運営本部本部長 キートス統括園長
【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学
【所属】
一般社団法人日本保育連盟(理事)
日本こども虐待防止学会
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