先日全社員が参加する年に一度の会社総会が開催されました。
私達ハイフライヤーズの会社総会は、【会社の規模感や取り組み、会社の理念をより理解し、全社員が同じ方向に向かっていけるようにすること】を目的にしています。
前年度の総会開催後から約1年間かけて実行委員を中心に企画・準備を進めて当日を迎えるというまさにハイフライヤーズ最大のイベントです。
総会の中で私は毎年新入社員の先生に向けてお話する機会を頂いています。
一番に伝えたいことは、新たにキートスの仲間として迎え入れることができたことの歓迎の気持ちです。
そしてこれまで自身(親御さん)が学校にお金を払って学ぶという学生から、自身の働きによってお金をいただく社会人になるという大きな変化を経験する新入社員の先生たちの気持ちはどんな気持ちだろうかと思いを馳せながら毎年お話しています。
今年度私が11名の新入社員の先生にお話したのはこのような内容です。
入社して1ヶ月半が経ち、皆さんどんなことを感じていますか?
「思っていた以上に仕事って大変だな」「仕事って楽しいことだけじゃないな」と感じ始めている方もいるかもしれません。
でもそれは、ごくごく自然な感覚です。
その通り仕事は、楽しいことばかりではありません。
そういうときこそマインドを見直すチャンスです。
「誰かに楽しませてもらう」から「自分が楽しませる」というマインドの切り替えが大切です。
「仕事に楽しませてもらう」
「周りに楽しくしてもらう」
「誰かが楽しい環境をつくってくれる」
ではなくて、「自分が楽しませる」という視点をもってみてください。
子どもを、保護者を、そして一緒に働く仲間を、自分が楽しくさせる存在になる。
その意識を持てるようになると、保育の仕事はもっと深く、もっと面白くなります。
「なんだか楽しくないな…」と感じる日は、誰かのせい、環境のせいにせず、「自分の姿勢や働き方を少し変えてみようかな」と立ち止まってみること。
それが、プロとしての一歩だと思います。
ざっくりとこのような内容です。
私自身30年近く社会人として保育に携わっていますが、思うようにいかない時、気持ちが落ち込んだ時には、ついつい自分ではない環境や周りの人のせいにしてしまうことがあります。
そして、環境や周りの人のせいにしたところで、なんの解決にもならないということも繰り返し感じています。
えらそうに新入社員の先生たちに「“自分が楽しませる”存在になってください」と声を大にして言っておきながら、実は自分自身にも言い聞かせているのかもしれません。
物事は自分のマインドひとつで結果が大きく変わります。
だとしたら、ポジティブなマインドで物事にチャレンジしたいですよね。
私たち保育士は、社会に出た瞬間から「先生」と無条件に呼ばれます。
「先生」と呼ばれることによって、勘違いをしてしまわないよう、えらぶって傲慢にならないよう、常に謙虚さを失わずにいることが大切です。
会社総会で、新入社員の先生たちに話をさせてもらうたびに、自分は大丈夫かな?と自分自身を振り返っています。
私にとっての会社総会は「自分が謙虚さをなくしていないか」を振り返る機会になっているのかもしれません。
これも、新入社員の先生たちにお話する機会を毎年いただけているおかげですね。
日々の業務に追われ、なかなか自身のこと会社のことを振り返る機会がない中、会社総会というイベントは私にとって重要な機会となっています。
来年度、自分は一体どんなことを考えて新入社員の先生にお話するのか、誰より自分自身が一番楽しみにしているのかもしれません。
【プロフィール】
日本一バズる保育園を創った園長 日向 美奈子
“三刀流!保育園経営✕保育士✕現役大学院生“
【職歴】
2010年 株式会社ハイフライヤーズ設立
千葉市認可保育園7園/成田市認可保育園3園
役職:株式会社ハイフライヤーズ取締役社長 兼 保育運営本部 キートス統括園長
【学歴】
1997年 聖徳大学短期大学部保育科卒業
2020年 聖徳大学児童学部児童学科 児童心理コース編入 2022年 卒業
2022年 聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻 博士前期課程 入学
【所属】
一般社団法人日本保育連盟(理事/千葉支部長)
日本こども虐待防止学会
保育業界に関する事なら取材、撮影何でもお任せください。
現場に立つからこそ伝えられる情報をお答えします。